病院の受付の仕事をしていた頃の話

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photo by photo AC

患者さんの大半はお年寄りだった。
一部の患者さんは、話し方がモゴモゴしていて何を言いたいのか分かりにくい。
ところが相性なのか何なのか「このおばあちゃんの言ってる事は分かる」「このおじいちゃんんなら私が」という看護士さんや受付さんが居た。
だからAおばあちゃんが何か言ってきたら「B看護士さーん」
Cおじいちゃんが来たら「D受付さーん」と通訳担当を呼ぶみたいになっていた。

ある時、Eおじいさんがやって来た。
「つ※%&#$う>$!”?」。
看護士さんに何か訴えてるが聞き取れない。
看護士さん数人が何度も聞き返し、Eさんも一生懸命に何度も訴える。

自信は無かったが私も話しを聞きに行ってみた。
すると、

「塗り薬をください」。
そう言っているのがハッキリ分かった。

「塗り薬ですね。塗り薬ですね」とEおじいさんに確認すると
うれしそうに
「そうそう。塗り薬」と言った。(私には聞こえた)

周りの誰もが「よく分かったね」と言った出来事だった。
それ以来、Eおじいさんの通訳担当は私になった。
何だか不思議で嬉しい出来事だった。

公開日:2014.12.23

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