独り暮らしの危機感を感じてケアハウスに入居すると・・・

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一昨年の夏、私は独り暮らしの危機感を感じてケアハウスに入居しました。
35名位の入居さんは、年齢は70歳代、80歳代、90歳代と幅広く、皆さん自立した生活を心がけお元気です。

入居して間もなく、5時に庭にでて散歩をしている方が数名いらしたので、私も仲間入りし芝生の匂いを嗅ぎながら朝のひと時を楽しんでいました。
いつもお会いする男性と言葉を交わすようになって数日後、彼は木の切り株にハンカチを敷いて私に座るように促しました。
そして「私とお付き合いしていただけませか」と。

突然のことにびっくりし言葉を失っていると「私と妻は恩師の薦めで見合い結婚しました。
しかし20年前に病に倒れ今は要介護4でもう10年も施設に入っています。私も、もう83歳になりました。
このような気持ちは初めてです。私には時間が無いのです。貴女のお役にたちたいのです」と真剣な眼差しで言われて、「あぁぁはぃ」と答えるのが精一杯でした。

朝食が済み、友人に電話をして20歳も年上の方から言われた言葉を話すと、友人は笑いながら「それって恋よ。彼は貴女に恋したのよ」と冷やかし半分で答えました。
ケアハウスに入居を決めた時、妻の役も、母親の役も全て白紙にして生きて行こうと決めていたのでただただ、驚きでした。
彼は間もなく別の施設に移っていきました。
昭和一桁生まれの男性の初めての恋だったそうです。

公開日:2015.01.11

コメント一覧

  • 逆さ鱗ママ

    欲も得もない本当の恋・・・・ではないですか?きっとあなたにも彼にも胸の内にある何かが呼応したのでしょうね。

  • たけのこ
    1 stars

    素敵です。輝いてる。

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