あの世へ行く前に祖父がやってきた

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photo by (c)Tomo.Yun

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高校生の時に起きた不思議な話。

夜9時ごろ風呂に入っていた。ふと背中に風を感じた。もちろん戸も窓も閉まっているので、風が入ってくるはずはない。勘違いだろうと思って、風呂をあがると、居間で両親が不思議そうな顔をして話をしている。
玄関の戸が開いたので、見に行くと誰もいなかった。戸を確認すると、すでに鍵が掛かっていたので開くはずもない、ということだった。「勘違いかなあ、確かに戸が開いた音がしたんだけど」と父が言えば、「私も聞きましたよ」と母が首をかしげる。

祖父が亡くなったと知らせが来たのは次の日の朝だった。
長く入院していた祖父は、その朝、付添いの祖母が気付いた時にはもう永眠していたという。
祖母は通夜の時にこんな話をした。祖父は何日も意識が無い状態が続いていたのだが、他界する前日の夜10時ごろ、急に意識が戻り、隣のベッドで休んでいた祖母にはっきりした声で話しかけたという。
「みんな元気だ。よかった、よかった。これで安心だ」と。
その場にいた親戚の大半が驚き仰天した。いずれも前日の夜9時から10時の間に、人の気配を感じるなど不思議な体験をしていたのだ。

そう、祖父が天国へ行く前に自分の子や孫を見て回ったに違いない。
そして、元気な姿を見て、安心して昇天したのだ。生涯のつれあいの祖母に皆の様子を伝えたあとで。

公開日:2014.12.22

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