怪しいハイエース...ダッシュで逃げる

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photo by pakutaso.com

これは私が工業高校に通っていた時の話です。


工業高校なので、女子は全校で 30人程。

私は家から バスで40分、バスを降りてから学校まで 徒歩20分かけて通っていました。

私は男子バレー部のマネージャーをやっていた事もあり、朝は早く、夜は遅くまで残っていました。
なので、一緒に登下校する女友達がいませんでした。


ある冬の日、日が暮れるのも早くなり、部活が終わる20時頃には外はもう真っ暗でした。

すると部員のAくんが、
「マネージャーは先帰っていーよ!あとは俺ら残ってやってくから!」
と、気をきかせてくれました。

Aくんは、練習がもっと遅くなる日には一緒にバス停まで帰ってくれました。
(方向逆なのに、危ないからと…)

更に、バスの最終時間に間に合いそうにない時には、チャリの後ろに乗せてバス停まで送ってくれました。

部員に後はまかせて、学校を出ました。

学校からバス停までは、歩いて20分一本道で街頭は、ところどころ。

やっとバス停まで半分くらいのところに来たとき、後ろの方から車の音が聞こえたので、少し端の方によけた。

だけど一向に追い越されない?

曲がったのかな?

でも… エンジンの音?

するよ~な…

何かヤな気がする…


いきなり走りだすのもヘンだし、でも振り返る勇気ないし、少し足早に歩き続けました。

きっと気のせい
きっと気のせい
そのうち部員達も来るかもだし

そんな事を考えながら。

小さな交差点に差し掛かろうとした時、信号が赤に変わりました。

私は信号待ちで足を止めました。

すると、車の音が近づいて来るではありませんか!!

そして、信号待ちしている私の横に車が止まりました。

スモークのかかった黒っぽいハイエースでした。

いかにも怪しい!!

私は万一の時に備えて、走りやすいようにバッグを持ちかえました。

(体育の成績には自信がある)

まだ信号が変わらない…

あ、やっと反対側の歩行者信号がチカチカになった!

と、思ったら
隣に停車していたハイエースのドアが開きました!!!!!


人生最大の危機感を感じた私は、今来た道を全速力で逆走しました!!

バス停まで走っても5分以上はあり、逃げきれる自信がなかったので、

逆走する事で、車は向きを変えなければ追ってこれないと思いました。

(こーゆう時ばかり頭が働く!)


とりあえず、知らない人の家だけど、逃げこみました! 庭に!

そこから、部員Aに電話をし事情を話すと、すぐにチャリで来てくれました。

「俺が先帰れって行ったからだ…」
と、すごい自分を責めていましたが、

「俺の責任だからこれからは、毎日俺が送るよ!」

と言ってくれました。

私はその時はじめて、恐怖と安堵で 涙が止まらなくなりました。

あのハイエースが何をしようとしていたのか…
ただゆっくり走っていただけなのか…
私の被害妄想なのか…

真実はわかりませんが、



ものすごーーーーく怖くて

ものすごーーーーく優しいAくんを

好きになった日でもありました!!

公開日:2014.11.26

コメント一覧

  • 3 stars

    a君の仕業

  • みっちゃん
    1 stars

    怖い怖い怖い!!

  • 放たれる
    3 stars

    ゾッとしますね……。

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