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妻が妊娠し、順調におなかの中で赤ちゃんが育っていたのもつかの間。
医者から「ここ数日、全然成長していない。帝王切開で出産させます。」という宣告が。
なんとか出産はしたものの「こんな未熟児状況では当院では手におえない。県立こども病院に緊急搬送します。」と、またまた冷たい宣告。
父ちゃんである俺はどうしていいのかわからず、とりあえず救急車に同乗しようとしたところ、医者は「保育器ごと乗せますのでお父さんはあとで自分で病院に行ってください。」とのこと。
半分パニックに陥っていた私が妻のところに戻ると、妻が真っ赤な顔をして呼吸が困難な状況に。
「妊娠中毒症です、急いで病院に搬送します。」と三度冷たい宣告。
またまた、どうしていいのかわからない俺は「子供の病院に行くべき?妻の病院に行くべき?」と、ほぼ100%のパニック状況に。
妻の搬送先も聞かず、まずは新しい命優先という妻には申し訳ない選択をしました。
病院へ向かう途中「なんで、こんな産婦人科を選んでしまったのだろう、ひどい医者だ。」と、何度も何度も心で叫びながらハンドルを握っておりました。
子供はNICUという新生児救急救命室に搬送され、親であっても面会謝絶。暗い病院の廊下で途方に暮れる俺。
すでに時刻は深夜1時。「すべてあの医者のせいだ!」と思いつつ、妻の搬送された病院がわからず産婦人科へ電話。
「あ、○○さん、奥さんと子供さんのことで大変でしたね。奥さんは県立こども病院の隣の病院に入院しましたよ。」
隣?・・・実は県立こども病院は県内でも有数の総合病院が隣接されているのです。でも、この病院は簡単には入院出来ないはず。
翌日、主治医の先生から聞きました。「産婦人科の先生から何度も何度も入院させてほしいとお願いされたんです。今のお父さんの心境を考えると・・・とも言ってましたよ。」
自分の器の小ささに涙が出てきました。産婦人科の先生は、私の心境も考えてくれていたのです。
それからは私の仕事が1つ増えました。母乳運びという、おそらく多くのお父さんがやったことのない大役です!
頑張れ、妻!頑張れ、子!!たくさん母乳、運ぶぞ!
公開日:2014.11.13
素敵なお父様で。
これには我々も反省です。
お父さんに共感しました。体、大丈夫ですか?
わたしが、あなた(父親)だったら、おかしくなっていたでしょう。がんばって!
大変でしたね。これから家族が増え、忙しいですよ~
産婦人科の医療体制、いささか疑問。イッチョ上がり!という事務的な対応は新しい命に失礼だと思います。でも、これが現実なんでしょう・・・
お父さんのあったぱったぶりが容易に想像できますね 笑