人生初めてのアルバイトで、声がでかくて苦手なおばちゃんがいた

5

2.5

view

2

comment

photo by Chris Brown

私が高校3年、18歳のときの出来事。
11月に部活を引退し、12月に大学が決まった(推薦入試だったからみんなより決まるのが早かった)ので、バイトをしようと思い、人生初めてのアルバイトをした。職種はスーパーの惣菜部でおばちゃん達と惣菜をひたすら作っていた。
料理は好きなほうだったのでアルバイトは楽しかったが、ただ一人苦手なおばちゃんがいた。

何が苦手かというと、とりあえず声がでかい。町内アナウンスなみに、店舗に声が響きわたる。その声で名前を呼ばれると鳥肌ものだ。そして、何かと私をガン見しており、欠点を見つけては指摘する。そんな見る時間あるなら手を動かせよって思うくらい見てる。

その日もそのおばちゃんと一緒のシフトだった。休憩が唯一の楽しみだったが、その休憩の時間もあと5分で終わりそうになると、とても憂鬱な気分になる。しかし、仕事に戻らなければいけない。

5分あるのでトイレに行ってから店舗に戻ることにした。トイレを済ませ、従業員入り口から店舗に入ろうとしたその時、
「あんたぁぁああーーー!!!!」
この声量の半端なさと人を名前で呼ばないやつ、あいつだ。よし、聞こえないふりをしよう、名前で呼ばないから私とは思いませんでした的な。そう思ってシカトしたら
「聞こえとるやろ!あんたたい!」とまたとんでもない声量を耳元で発せられ、肩をドンドン叩かれた。

後ろを振り向くと、なんと、トイレットペーパーがスボンに引っかかり、トイレから持ってきてしまっていた!!

「あんた、それレッドカーペットやなくてホワイトカーペットやないの!初めてみたわ!」
そのおばちゃんは客の前でこう言った。てっきり怒られると思っていたので若者の失態を笑い話にしてしてくれたおばちゃんがとても良い人に見えた。

そして、おばちゃんはトイレから、私は店舗からトイレットペーパーを巻き巻きする共同作業を経て、私とおばちゃんの絆は深まった。

公開日:2014.11.09

コメント一覧

  • ばちょん
    2 stars

    ほんと、いいおばちゃんですね^_^

  • ogido
    3 stars

    トイレットペーパーがそのまま引っかかって出てくるなんて、ミラクルな出来事(笑 ほんと漫画みたい。
    それにしても、毛穴が閉じな~いさんのお話、文章が読みやすくて面白いです。次の投稿ももしあったら期待してます!

コメントする

123

※話がよいと思ったら1~3枚の座布団をあげてください。評価は一話につき一回限りです。
 返信などコメントだけしたい場合は座布団0枚で投稿してください。評価に反映されません。

「みんなの話」カテゴリ一覧

近いタグ付けの話