大学時代、ベジタリアンを広言する友がいました。

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photo by フリー素材屋Hoshino

学食でもみんながカツ丼やカレーを食べている中、彼だけは下宿から持参の野菜スティックにドレッシングをかけて黙々と食べていました。自然とついたあだ名は「ガンジー君」。

事あるごとに「肉は体に悪いんだよ。野菜だけで十分」と勧めるので、ある日みんなでいたずらを仕掛けることになりました。
場所は焼き肉バイキングの店。
嫌がるガンジー君を「野菜も食えるから」と半ば強引に連れていきました。

これみよがしに大盛りの肉をテーブルに並べる我々を尻目に、ガンジー君は「肉は体に悪い」とつぶやきながら、野菜のみを取ってきて食べ続けました。
だいぶ時間が経って私が肉のお替わりを取りに行くと、横の友人が私をつつきます。
何だと思い、振り返った時に偶然私の目に飛び込んできたのは、テーブルに一人残ったガンジー君が我々の焼き残した肉を貪るように食べる光景でした。

一瞬目が点になりましたが、やがて肉を手に戻った我々にガンジー君は「肉の食べ過ぎはよくないよ」と説教。
しかし、かれの口のまわりには肉の脂がしっかり光っています。
その後、店を出るまで我々はガンジー君と目を合わすことができませんでした。

公開日:2014.11.28

コメント一覧

  • みっちゃん
    1 stars

    今さら言いにくいんだね

  • 放たれる
    3 stars

    ベジタリアンでも中身は肉食系だったね

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