photo by (c)Tomo.Yun
うちの父。
ある冬の日のお風呂上り、母がふと、「あ~なんかアイス食べたいね」と言うやいなや、「うん!食べたい!パパちょっと近くのコンビニまで買ってくるよ!」
母「えっ!いいよ!もう夜だしお風呂上りだし風邪ひくよ!」
父「ううん!大丈夫!ひとっ走りだから!」
母「でもパパ楽しみにしてたドラマの最終回もうすぐ始まるよ?」
父「平気平気!いってきまーす!」
母の制止も振り切って、コンビニまでアイスを買いに飛び出した父。
ここは北海道釧路市、雪が無い分寒さが厳しいことで有名な土地。
そんな中アイスを買いに走る。なんでそこまで?というのも、うちの父は痛風で太り気味、ダイエットを繰り返してはリバウンドの日々。普段の父の食生活は母の監視下にある。そんな中、それほどお菓子に興味がない母がアイスを食べたいだなんてこんなチャンスを逃す訳にはいかない。おそらく父はそう思ってお風呂上りに飛び出したのだろう。
我が家からコンビニまでは確かに5分程。
数十分後...
父「...ただいま~」
母「え!!!どうしたの!?」
そこにはびしょ濡れの父。
コンビニで念願のアイスを購入し、ドラマの最終回に間に合うようにと急いだ父。
どうやらコンビニ前の坂道で見事に転び、なんとその傍にあった水たまりに落ちたようだ。
そうここは真冬の釧路、ブラックアイスバーンがあちこちにある地域なのだ。
せっかく父が購入したアイスも水たまりにかかり泥だらけに...
それでも諦めない父は、再度コンビニに入り、店員さんに「すみません。またお金払うのでこのアイス新しいのと交換してください。」と。
50代半ばのオジサンがびしょ濡れになってしょぼんとしている姿を見たコンビニの店員さんはびっくりして、親切にもお金は受け取らず新しいものと快く交換してくれたようだ。
父「アイスタダで交換してくれたよ~。よかった~。」
転んでもめげない父。
しかし転ぶ時横向きに転んだようで片腕が痛い、ケガしたのかもと不安がっていた。
母曰く80キロ近い体重の下敷きになったんだからそんなの当たり前とのこと。
父は再度お風呂に入り直し、無事アイスを食べたようだ。
ちなみに最終回を見たがっていたドラマは、「ノブタをプロデュース。」
私がイギリスに留学中に母から聞いた話です。
公開日:2015.01.03
お父さんのキャラ笑えますねw