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灰色ではなく濃いカーキ色をした小さなぬいぐるみだった。
ゾウのぬいぐるみだった為、私は「パオちゃん」と名前をつけて可愛がっていた。
それから何年か経つにつれぬいぐるみで遊ぶ年齢ではなくなり、パオちゃんも棚の奥底にしまいこまれた。
ある日、要らなくなったぬいぐるみを処分しようと思い、棚の奥底から久しぶりにパオちゃんを引っ張り出して捨てようとしたときだった。
パオちゃんの鼻の下に白いものが見えた。
何だろうと思ってよくよく見てみるとなんと小さな牙が映えていた。
ずっとゾウだと思って名前までつけて可愛がっていたパオちゃんは、なんとゾウではなくマンモスだったのだ。
公開日:2017.08.13
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