祖父母の馴れ初めと、祖母の認知症

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今から20年ほど前でしょうか、なぜそんな話になったのか覚えていませんが祖母から祖父母の馴れ初めを教えてもらいました。

それは知人の紹介というごく平凡なものでした。
二人が出逢った時代は、現代のようにひとり一台車を持つ時代ではもちろんなく、電話でさえ全世帯が所有していたわけではありません。豪雪地帯である私の故郷。
祖父は片道約10㎞近い険しい雪道を歩いて、いつも祖母に会いに来ていたのだと聞きました。
そして何を喋るわけでもなく、お茶を飲んで、ただ一緒に過ごし帰って行ったと。
無口で頑固な祖父らしいと思いました。しかし、祖母はそれがとても嬉しかったと語っていました。

私がものごころついた時から、いつも一緒にお風呂に入る二人。
祖母が祖父の背中を流します。私には自然な風景でした。

あれから20年がたち、祖母は数年前から認知症を発症し現在は施設で過ごしています。
祖父は5年前に亡くなりました。
「おばあちゃん」と呼んでも私が孫だと認識できません。
自分の兄弟、子供でさえ顔を見てもピンと来ません。これは本当に、言葉に出来ないほどショックです。なんとか思い出してもらおうと頑張ってみるのですが、やはり難しいです。

しかし、祖父に関しては違います。
毎日の日記にも「じいちゃん」のことを思って書くことは忘れません。
おじいちゃんのことだけは、決して忘れないのです。不思議です。

まだ独身の私ですが、こんな祖父母を見ていると、こんな恋をして、こんな風に自分のパートナーと一生を共にしたいと思うのです。

公開日:2014.12.16

コメント一覧

  • たけのこ
    1 stars

    苦労して手に入れた人、思いは時別だね。

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