photo by ソザイング
僕には高校二年生の時に彼女ができました。
二人目の彼女なのですが、一人目に振られた時のショックから立ち直れずにいた時にずっと励ましてくれていた子でした。
とっても優しくてしっかりしていて、母親のいない僕にとってはお母さん代わりであり、大切な彼女でした。
ただ僕は、将来のことなど全く考えておらず、彼女の方は将来結婚したいと真面目に考えていたそうですが、正直僕はそんな重い話は面倒だからと聞く耳を持ちませんでした。
そんなある日、些細なことをきっかけに喧嘩になり、僕から振りました。
それなのに次の日も、その次の日も付き合っていた頃と同様に下駄箱にはお弁当が入っていました。
不器用な僕は彼女に寄りを戻そうと素直に言えず、ありがとうとだけ伝えて帰る日々になっていました。
別れた後も一緒に出掛けたり、買い物をしたり、ご飯を食べたり、付き合っていた頃と同じ生活を送っていました。
いよいよ進路を決定する時期が近づいて来ました。
夢のない僕はそこら辺の工場に勤めようと考えていました。
もちろん元カノにもそのことを伝えました。
すると、「私はまだ〇〇といたいよ、結婚もしたい、だから〇〇には工場の作業着よりも陸上自衛隊の迷彩服の方が似合うよ」と言われました。
なぜ元カノの口から陸上自衛隊が出たかと言うと、僕の父親が陸上自衛官だからです。
親父と同じ道には絶対にすすまない、そう決めていましたが、僕も元カノが大好きだったんでしょうねw自衛官になると決意し、家でペンを持ったこともないのに1ヶ月半、誰にも連絡を取らずに勉強し、倍率16倍の中、合格することが出来ました。
元カノに2ヶ月ぶりにメールを入れました。ですが元カノには新しい人がいました。なんでだ、裏切ったな、など醜い言葉が頭の中からたくさん湧きましたがよく考えると悪いのは全て僕です。
元カノにとことん甘えて暇な時は連絡を入れて会いに行って、実に最低な男でした。もうどう生きればいいか分かりませんでした。いつも笑って側にいてくれた人がいなくなり、自衛官も辞退しようと考えました。
すると元カノから連絡がきました。「合格したんだね、おめでとう。頑張ってね」一体何のために頑張ればいいんだ。もう何もわからなくなりました。すると僕は「2年間、2年間の任期を本気で頑張る、その間に戻って来てくれたら一生自衛官頑張るから」と訳の分からないことを言ってしまいましたw
ありがとう
公開日:2017.02.15
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