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これは2年前、私が高2の頃の話です。
私は高1の冬から家から近いカフェでアルバイトをしていました。
そこに、お客として来たのが1つ年下の彼、N君です。
彼が始めてカフェに来たのは彼は中3、私は高1の冬、本当に仕事を覚えたての頃でした。
彼は友達3人でカフェに来て、その内の1人は私の友達の弟で、よく遊んでいた事もあり、軽く挨拶だけしました。3人とも野球部のようで、坊主が少し伸びたみたいな髪の毛が、可愛らしかったのを覚えています。
その後、注文を聞きに言った私は、知り合いがいるからという緊張もあって、注文を復唱する所で何度も噛み、すごく慌てていました。
そんな中、爆笑する友達2人とは違い、N君だけは優しく「ゆっくりでいいっすよ!」と言ってくれたのを覚えています。
それからも頻繁にN君とその友達たちはよくカフェに来るようになり、常連さんになっていました。
仕事中なので、あまりは話せなかったけど
注文時などに、「いつも来てくれるなんてお金持ちだね笑」なんていう会話をできる仲になっていました。
そしで2月頃、受験生だからか、あまり来なくなったN君たちが久しぶりにカフェに来てくれていました。
そしてその日もいつものように帰るのかと思いきや、
「今日、何時に上がりますか。」と聞かれました。
その日はちょうど、あと15分ぐらいしたら終わりだったのでそのことを告げると、待ってていいですかと言われました。断る理由もなかったので、寒いから中で待っててね、と言いました。
そしてバイトも終わり、外へ出ると、18時にもか変わらずかなり外は暗くて、雪も少し強まっている気がしました。
家も近所だということで、N君と友達2人と、4人で歩いて帰ることにしました。
しかし、私のバイト先においてあった傘がとられていたんです笑(ビニール傘なので全然大丈夫なのですが)
それを見たN君が一緒に入りましょう、と言って
なんか相合傘、することになったんです。
なんか不思議とドキドキして、友達2人もいるので余計に恥ずかしくて、すごい端に寄っていたと思います笑
そして友達2人とも別れて、傘がない私のためにN君は家まで送りますと言ってくれました。
2人になったこともなかったし、とにかく相合傘が恥ずかしくて、テンパって色々変なことを話していました。
そのときN君がいきなり、
「明々後日、入試があるんです。応援してもらえませんか。」と言いました。
え!?明々後日!?急なことにびっくりしたけれど、うん!!がんばれ!!と言って応援する約束をしました。
するとそのあと、N君から
「受けるとこ、先輩と同じ高校なんです。
だから、受かったら、俺と付き合ってもらえませんか。好きです。」と告白されました。
N君とは、カフェで初めて私を知ったのでは無く、N君が中2の時から、私を知っていて、好意を寄せてくれていたそうです。
同じ中学なのは知っていたけれど、まったくN君のことは知りませんでした。
中学時代、野球部のグラウンドの近くに私は自転車を停めていて、そこで玉磨きをしていた中1のN君は
私を見て、一目惚れして頂いたみたいなんです。
でも話しかけることもできずに卒業で離れ離れになり、もう会えないと思ったら、まさかのカフェで再会したそうです。
「最初は一目惚れやったけど、話してみたらもっと好きになって、再会するとかこんな幸運、ぜったいもう二度とないんで、絶対告白するって決めてました。」という彼のストレートな言葉に胸打たれ、
うん、受験がんばって。応援してる。と応えました。
それから。
彼は見事無事私のいる高校へ入学し、野球部に入りました。
そうして、また改めて告白され、付き合うことになりました。
現在も仲良く続いています。
公開日:2018.08.21
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