photo by pakutaso.com
まだ40歳の頃、東北で勤務時代。
出張帰りに東京から新幹線で一路岩手へ。となりに外国人らしき若者が座った。
しばらくしてしきりに話かけて来るため、片言英語で対応。
挨拶からはじまり、いろいろ話したが通じているのかわからなかった。
仙台を過ぎた頃から急にそわそわし出して、電話番号らしきメモを私に見せた。
直感で今まで話しかけてきたのは、この番号へ電話して欲しいがための前触れだとわかった。
当時まだ携帯電話は普及しておらず、車掌さんへお願いして繋いでもらった。
電話口には秋田弁の女性の声、若者は日系二世で祖母に会いに行くのだとわかった。
秋田新幹線の開通前であり、北上駅で乗り換えられるように車掌さんへお願いして、私はひとつ手前の駅で降りた。
あれから20年、新幹線に乗るとこの小出来事が頭をめぐる。
公開日:2015.01.07
0