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初めてやってきたのは 今から6~7年前。どこからともなく突然現れました。
うちには 太郎というオス猫(完全家猫)がいましたので、ニオイで寄ってきたのかしらと思いながら、色はサビで今一つですが、小柄でどことなく愛嬌がある顔をしています。
その時はまあ、放っておきましょうという感じでした。
太郎は、とにかく よくしゃべる(鳴く)子です。小腹が空いたといってはニャーニャー、
ここを開けろといってはニャーニャー。夜中でも 家人を起こすくらいは平気です。
すると、一階 掃き出しの窓、網戸の向こうに その サビ猫の姿が。
心配そうに(?)太郎をじっと見つめています。
それが、サビ猫 春ちゃん(後に娘が命名) との出会いでした。
それからは 太郎が鳴くたびに 夜中だろうが明け方だろうが やってきます。
太郎は家猫で外には出ないのですが、もう、網戸越しにかぶりつきです。
心配そうに、小声で にゃ~ と かわいらしく 声をかけてきます。
残念なことに 太郎は あまり 春ちゃんには 興味がないようでしたが。
それから7年もの間。
家の近所に よその猫が来ようものなら 太郎に対する甘えた態度から野生のメス猫に豹変し、
「くぉらぁ~!!!」という大声でおっぱらい、太郎が脱走してしまった時には
付き添って 家まで連れ帰って来てくれて、ひたすら他のオス猫には目も呉れず ずっと
太郎に寄り添ってくれました。
太郎の素っ気無さにもめげず、いえ、そのクールさにすら目をハートマークにしていた春ちゃん。
昨年 太郎が 病気で亡くなり、しばらくは太郎を探している姿がせつなかったですが、
今では すっかり 家の猫 になりました。
春ちゃんも立派なおばちゃん猫になり、貫禄さえうかがえます。
でもやっぱり 太郎以外のオス猫には 見向きもしません。
彼女の一途さ、見習わないといけないかな、と 結婚20年目のおばちゃんは 思っている次第です。
公開日:2015.01.10
かわいいですねー
ネコ、私も大好きです。
なんて健気でかわいいネコちゃん…
脱走した時に連れて帰ってきてくれるなんてすごいですね