中学生のころ、格闘ゲームのやりすぎでやってしまった恥ずかしい思い出

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photo by Jared Lindsay

僕が中学生だった頃は、2D格闘ゲームが全盛期で、
ゲーセンにいっては対戦格闘ゲームをプレイしてから帰宅するのが日課だった。

ちょうど思春期真っ最中な時だったと思う。
格闘ゲームで強くなれば、脳内トレーニングをしているのと同じで
現実でも強くなっていると本気で思っていた。

さらにエスカレートして、「波動拳」などの念動波もトレーニングすればいつかは出せるのだと信じて、手に気を感じるような鍛錬をしたり、ゲームキャラの超必殺技の連続モーションを何時間も練習したりしていた。

でもやっぱり思春期。そういうところは恥ずかしいという感じはあったので、一人で見つからないようにこっそりと毎日修行をしていた。


ある日、いつものように自宅に誰もいない時間を見計らって自分の部屋で、
「しょーーーーりゅーーーーーーけん!!!」
「はどぉぉぉううけん!!」
「超必殺技!!最終奥義!!」といつものように気を込めて修行をし始めたところ・・・

突然、背後の押し入れがガラッと開き、爆笑しながら転がり出てきた。
それは窒息しそうなほど腹を抱えて笑っている兄だった。

僕はパニックなってしまい、
「え!?何が?」と訳のわからないことをいいながら、家から飛び出した。

靴も履かずに飛び出したので、裸足のまましばらく住宅街を彷徨っていたが
お腹も空いてきて、落ち着いてきたので、
死ぬほど恥ずかしいけど、覚悟して家に帰ってみた。

帰ってみると家の様子は普段と変わらず、肝心の兄も何も言ってこない。
3才年上だった兄を大人だなーと感心した。

しかし、あの時どうして兄は僕の部屋の押し入れに入っていたのか、理由をいまだに聞けていない。

公開日:2014.10.01

コメント一覧

  • ばちょん
    2 stars

    お兄さん面白い!あたたかい^_^

  • 放たれる
    3 stars

    兄も同じことをしていたのかもしれない。

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