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当時うちは3LDKの賃貸マンション住まいだったんだけど、子供5人もいて典型的な貧乏の子だくさん、上3人が女の子で下の2人が男で
上から中3中2小学5、下の男の子が小学3と2才この話に家族構成は関係無いけど懐かしい思い出なんだ
いつも誰かと誰かの組み合わせで姉弟喧嘩があって喧騒とした毎日、当時はうんざりしてたけどこれも今は懐かしい
そんなある日我が家に事件が発生した。
ある夏休みの朝ラジオ体操に参加していた3番目がストーカーされたと言い出した、なんでも体操が終わり家に帰る時に必ず付いてくる男がいると言い出した、連続3日間ストーカーされていると言う、3女の話だと学校の体操は父兄や近所の年寄りなんかも参加してるらしいのだが、1人だけ変なオッサンが混じってるという
身なりは(細かい身なりは後で警察からも聞いた)Tシャツの上にジャケットを腕捲りして羽織り、下はスラックスを穿いてサンダルで毎日同じ服装だと言う、頭髪もだらしなく一見ホームレスとも見えるらしい
そいつが3女をストーカーしてると聞いて、俺は娘の話が本当ならぶん殴ってやるつもりで同行した、もしかしたら娘が気付く前からずーっとストーカーしていたってこともありえる
悪質だ!
メラメラと殺意が湧いてくる
だがそんな輩は何処にもいなかった、2日3日と同行しても会えない、娘の狂言かとも思ったが万が一があるとまずいからと考えて、
ラジオ体操行くなと言ったが、娘はそれでも行きたいと行った、毎日専用のノートに判子を貰うのを楽しみにしている、俺はそれだったらと携帯電話を持たせ『そいつが現れたらパパに電話しろ』と伝えて、次の日からは娘は携帯持参でラジオ体操に向かった。
俺は仕事柄朝のスタートが遅いから8時までは自宅に居られる、ラジオ体操は7時半位までで小学校からは歩いて10分かからない、これならストーカーが出ても対応できる
テレビを観ながら出掛ける準備をしていたら、携帯が鳴った、見ると娘からだ
慌てて電話をとり
『出たのか?』
娘
『うん』
俺は娘から場所を聞き出し、怒りに震えながら娘のいる場合へと走った
【ぶっ殺してやる】なんて物騒な思考でいた
娘は帰り道の途中にある公園にいた、携帯を繋いだままだったからすぐに会えた
娘に駆け寄ると
『○○大丈夫か?パパが来たから安心しろ』
娘の顔は明らかに恐怖でひきつっていた
俺は娘を胸に抱えて、辺りを見回したが『、、、』
誰もいない
『○○、そいつはどこだ?』
娘いわく、途中から付けられていると気付き、携帯をしながら歩き出してしばらくすると姿が見えなくなったと言う
『○○、その話、、、本当なのか?』
俺は娘を疑ってしまった
娘はそんな俺の問いかけに悲しげに目に涙を溜めながら、携帯を操作し俺に差し出した
『、、、写真?』
娘から携帯を受け取ると、そこには写真があった
『お前、写真撮ったのか?』
びっくりした、娘はストーカーに付け狙われる恐怖の中、俺に電話するよりまず写真を撮ることを優先していた、俺は胸が痛くなった
、娘を引き寄せ強く抱き締めた
口に出さず心で何度も何度も娘に謝った
『パパ痛いよー、もう大丈夫だから、パパがきて安心した』
更に強く抱き締めた
娘の手を引き公園のベンチに座ると、まんじりと写真を眺めた
『、、、』
娘は連写で8枚の写真を撮っていた
まだスマホの時代ではないので画質は悪い、全てブレていた
写真は空を撮していたり、遊具だったり
しかし、6枚目にヤツがいた
遊具の脇から出てくる1枚がヤツを捉えていた
確かにジャケットを羽織っている、夏なのにその出で立ちは異常だ
しかも遊具はブレて撮れているのに、ヤツだけはっきり写っている、当時のガラケーは距離のある被写体にピントを合わせるなんて芸当は無理だし、全く画素が足りない、なのに何故ヤツがはっきりと?、それと不思議なことに連写の次も同じ遊具が写っているが、7枚目8枚目にはヤツの姿がない
何か困ったような顔つきで生気がなく、目の白目の部分が全部黒い、つまり目の全てが黒く写っていて気味が悪い
だが娘の話は本当だった
俺は娘と一緒に一旦自宅に帰り、女房にその話を簡単に伝え、また公園に向かった
さすがにストーカーを見つけても娘のいる前では無茶はできない
俺はヤツを見つけたらおとなしく話ができるほど人間ができてはいない
とりあえず公園から学校までのルートを歩いてみた、辺りに鋭い目付きで目配せしながら半威嚇のようなヨタ歩きは相当端から見たらガラが悪かったに違いない
学校に着いた、道中には怪しいヤツは見当たらなかった
まだ学校には年寄り数人が話し込んでいたが、至って異常なしだった
とりあえず仕事もあるから、一旦家路についた
するとマンションにパトカーが止まっていた、俺は2階の我が家への階段を上がると、玄関に警察官と女房が立ち話してる姿が見てとれた、そう女房が警察を呼んだのだ
警察が帰ったあと
『一応話しといた方がいいかと、思って』
女房談
そんな女房を俺はそぞろに娘の部屋を覗くと、ケラケラ笑いなが他の姉弟とふざけているのを見て安堵した
安堵したと同時にまた怒りが込み上げてきた
それから1週間
とりあえずラジオ体操にはあれから行かせてない、一応学校には女房から通報してある
おかしなヤツがいると
あとはいつもの喧騒の我が家だ、朝から喧嘩して泣いたり笑ったり、俺はニュースを観ながらの朝食
すると電話が鳴った、何故か不吉な予感がしたのか皆が一斉に息を殺し電話を見つめた
警察からだった
女房が受け答えするが、途中で電話を取り上げ俺が対応する
だが警察は警察でも防犯課の刑事からだった
『○○ちゃんを付け回したと言う男なんですが、過去にも同じ行為から通報を受けた男と酷似してまして、、、』
何か思わせ振りな話し方に違和感を覚えた、
刑事も何か単語の一つ一つを選んで話している、その遠回しな言い方や単語を自分なりに拾い集めながら刑事の説明に耳を傾けていたが、だんだんと汗が滲み出てきた、冷たい汗だ
受話器を握る手や脇の下、足の裏にも粘性の強い汗
俺は途中から空返事のようだったと女房に言われた
会話を終えて受話器を置くと
『あなた、大丈夫?』
女房が心配そうに覗き込む
気がつくと皆がリビングで固唾を飲んでいる、俺は子供達の顔を一通り見渡すと、女房を自室に呼んだ
女房も何か感じとったのだろう、俺と歩調を合わせ付いてきた
『パパなに?』
『、、、○○をストーカーしたヤツと似てるヤツが、数年前もいたらしい』
『えっ? 怖い、、、』
『渡した写真から身なりや年齢や雰囲気は全部○○が言った、アイツに符合するって』
『、、、』
女房は押し黙って俺の話を聞いているが、目には恐怖が宿り、まるで目が意思を持っているかのように、話の結末が理解できているような感じだった
『刑事の話だと、○○が撮った写真あったろ?当時担当した刑事が見たらしいんだけど、昔この辺に出たストーカーの犯人に酷似してるって』
『、、、私、無理』
女房の緊張の糸が切れた
震える口でボソリと言うとベッドに腰かけうなだれた、そこまでが彼女限界だった
『とりあえず確認のため、今から刑事がうちにくるから』
俺はそこまでで話を切り上げた、結末は女房には伝えていないが女房は何かを理解しているようだった
刑事は都合4人来た、4人の中に1人の女性刑事がいた
皆物凄く腰の柔らかい話方だ、明らかに気を使っている、いや使い過ぎていた
その分余計にこれからの話が異質さを帯びているように思われた
刑事の提案は親と子供つまり○○と別々に話を聞きたいとのこと、たぶんそのための女性刑事なのだろうと最初から踏んでいたらやっぱりそうだった
俺達を疑っている素振りを見せずに、その実狂言ではないかの裏をとりたいのだろう、つまり刑事も慎重になるほどの意味があると言うことだ、俺は快諾した
俺と女房は電話で話したことの復唱を2回3回とさせられたが、不快にはならなかった、すでに彼等の意図はわかっていたし、もともとこうやって調書をとるのだろう
30分くらいの会話でリビングでのは調書は終わり、測ったように子供部屋からも女性刑事が出てきた
1度外で調書の確認(擦り合わせだろう)をしたいと言い出し、刑事達は外に出て行った
20分程して今度は2人の刑事だけ戻ってきた、他の2人は帰したと言った
俺は刑事をリビングに通し○○と女房と俺の3人で刑事と対峙する形に座ると、
『すいません、ご両親とだけお話したいのですが、○○ちゃんはもう大丈夫です』
刑事の言葉に○○は【私は嘘をついてない】と言う表情で自分が除け者にされるのを拒んで見せた、俺はすかさず
『○○、大丈夫だ!パパと○○は2人でヤツのことを追ったろ?、パパがそれをしっかり刑事さんに話してやる』
切ない顔しながらも俺に託した○○の顔は今でも忘れません
『○○ちゃんはしっかりしている』年配の刑事が部屋に引き込んでいく○○を見ながら、ボソリと言い、こちらに踵を返し向き直る
『実はですね、△△さん、、、電話でもチラッと話しましたが、数年前にこれと似た事件担当しましてね、、、、』
年配刑事が語り出した
『数年前と言っても、10年以上前なんですよ、当時はストーカー法なんて無い時でしてね』
記憶を辿るような仕草で話を続ける
『ストーカー行為が騒がれ出したのは、ある特殊な事件からでして、その前は付きまとい行為は警察の管轄ではなかったんです、ですがその付きまといから殺人事件に発展しまして、当時は警察は犯人を放置したなんて、ひどく叩かれましてね』
刑事は回想をしながら自分にも言い聞かせるような感じだった
『そんな折に、10年前の今回と似た事件はほとんど平行して起きたんです』
年配の刑事はテーブルで手を組み真摯に話した
『当時は被害者からの相談を受けて慎重に警察が関与できるところギリギリまでしました、ですがやっぱり法の整備はまだ不十分でして、被害者側の求めることを全てはできないのです』
『そんなある日、そのストーカーがその女性のポストを荒らすと言うことをしましてね、これはと言うことで、令状が取れたんです』
年配の刑事の話のトーンが変わった
『我々は加害者の身柄確保のために向かったのですが、ヤツは警察の囲いから逃げて逃走を図りました、我々はヤツを追いかける中、逃走する加害者は』
刑事の感情が入り交じるのか、話の中で
【加害者】になったり【ヤツ】と呼び捨てにしたりと刑事自身もやりきれない思いが伝わり、女房と俺は押し黙ったまま刑事の話を聞いていた
『結果、加害者は逃走中に車に跳ねられ死亡しました』
年配の刑事はここまで話すのにたっぷり30分かけていた、途中話せないことは回避しながらも事件の概要を告げるために要した時間だ
『、、、何故こんな話をしたかと言うとですね、』
やっと話は禁断の核心に触れようとしている、俺も女房も口に出さず心に秘していた欠けたパズル、そのパズルはおおよそ話を聞いた皆が納得できるとは限らないが、紛れもない事実である
『○○ちゃんが撮った写真ありまよね、あの写真に写っていた、、、ヤツなんですが』
もう1人の刑事がいきなり席を立った、あまりにいきなりだったので、女房共々びっくりした、下手な怪談話以上の効果に寿命が縮む思いだ
そしてその刑事はそのまま無言で頭を1度下げて家から出て行った、その一連の行動を年配刑事は微動だにせず無言で見送ると、顔をこちらに向け
『△△さん、○○ちゃんの撮った写真、明らかに写ってるのはヤツなんですよ』
信じられない話だが、俺と女房は何故か結末を知っていた、知っていたが理解の範疇を越えている、死んだ男、、、つまり幽霊?
幽霊がストーカー?怨霊?地縛霊とか?
なんだが結果を知ると逆に疑いたくなるのは人間の性なのだろうか?
そもそも幽霊を見たとかそんな話はまず信じていないし、あり得ない
率直な当時の感想です
夏休みをが終わりを告げ、秋も過ぎ冬休みに入ると同時に引越しの準備に取りかかる、とうとう念願のマイホームを建てた、生活圏が変わらない場所だ、子供達も少し距離は伸びるが同じ小学校に通い卒業できるように手配した
あれから3ヶ月ちょっと警察からの連絡は1度だけ、実際事件として捜査しているのかもうかがわしい、だがうちはうちで日々あることに追われそんなこともいつしか記憶の片隅に
最初の荷物出しには2週間ほどかけた、別にダラダラしていた訳ではなく、歩いても30分位の場所にあえて急ぐつもりもなく、大きな荷物は冷蔵庫以外先に運び出した、子供達は引越を面白がり新居に寝泊まりしてそこから学校に通う練習とか、部屋割りで大いに盛り上がっていた、子供はなんでもイベント化するの好きな生き物だ
そこからさらに1週間都合3週間かけほとんどの荷物を移して、あとは掃除と最後に照明の類いを外すだけになっていた
この日は俺も仕事を休み、女房と長女の3人で今まで世話になった部屋の後始末を朝から始めていた、大体綺麗に片付いて終わりが見え始めた頃
『早く切り上げないと、真っ暗になるぞ』
2人に発破をかけた、照明類は前日に取り外しすでに新居に持って行ったので夕方までにはここを出ないとまずい
掃除をしながらそこかしこにある思い出のキズや壁の家具の日焼け跡を見ながら考え深げになる
そんな折り、玄関から声が聞こえてきた
何やら長女が誰かと話しているらしい、マンションの友達か何かが別れの挨拶にきているのだろうと思い放って置いた
だが耳を傾けると
『はぁ?気持ち悪い』
『なに?』
とか何やら剣呑な雰囲気、女房もそれに気付き慌てて玄関へ
相変わらず長女は口が悪いなぁ、たぶん新聞の勧誘が引越し先でも聞き出そうとしてるのか、そんなところだろう
だがいつしか女房の声もその相手に向けられてる雰囲気、俺は時間の節約を計りせっせと働いてるのにと考えたら
【俺が蹴散らしてやる!】
と玄関に行く
そこには怒り心頭の2人
『どうした?』
『パパ聞いて、あいつ無言で玄関で立ってたから、何ですか?聞いても全く返事しないでつっ立ってんの』
長女の指す方角には男がいて、今階段を降りようとしてるところ
女房も呆れた顔をしていた
2人の雰囲気から察して注意してやろうと言う気になり、サンダル履いて追いかけた
ゆったりと階段を下り始める男、階下で追い付けるスピードだ、俺は半走りで男を追いかけた、すぐに階段にたどり着き下り始めて1階の踊場、俺の予想ではここで追い付く感覚でしたが、なんと男はすでにエントランスの手前に
『?』
距離が縮まってない
さらに加速して男を追いかける俺
男の背中を見ながら、俺はフッと何か気にかかっていた、何か違和感のようなもの
なんだろう?
と思った次の瞬間強烈な耳鳴りがし出した
キーンっと平行感覚が一瞬にして途切れ、転びそうになるのを必死でこらえた、周りの音が全て奪われた、それは水中を走るのに似ていた、手足が自由にならないような、実際水中を走ったことはないが、例えるならそんな感じ、スローモーションではないが音が無い世界はそれに近い、ただ自分の意識だけが本体より先にあるような
それでもかろうじて繋ぐ意識の目標が前にいるヤツだ!
追い付いて必ず捕まえてやると言う意地がいつしか上回り、身体が意識に追い付き一気に加速した
そしてエントランスで俺は男に追い付いた
『おい!』
俺は同時にヤツの肩に手を伸ばし、動きを止めようとした
『へー、すご あ た』
振り向かない男の声が聞こえた
俺の伸ばした手は空中で止まっていた
【触ちゃだめだ!】
ビクンと身体が反応していた
『俺 みつ んじ い』
背中越しに発せられる男の声は耳元で聞こえてくるようだった、だがはっきりと聞き取れない
俺はここで始めてヤツの着衣に気付いた
ボサボサの頭髪に、寒空に腕捲りしたジャケットを羽織り、サンダル履き、、、
年配の刑事が言った言葉
【そうヤツなんです】
【車に跳ねられましてね】
【死亡しました】
【名前は、町村、、、そう町村勉です】
『ま』
『ち』
『む、、、』
俺は最後の『ら』を言わなかった、言ったら呼ばれたヤツが振り返りそうだったから
その代わり
『へっ、サンダルで逃げりゃコケるわな』
と毒づいた
町村の肩が震えている、今にも振り返りそうだった、俺の想像だにするその百倍の恐怖が張り付いた町村の顔が振り向いたらアウトだったろう
『最初に気付くのはそっち』
今度ははっきり聞き取れた、倍に膨れたように見える町村の体が、今はまた普通に戻っている
『俺は、俺を見つけた相手をツケるんだ』
○○のことだ
『だけど、、もういないね』
そう言うと町村はスーっと歩き出し、すぐに俺の視界から消えた
それと同時に昼間のマンションの雑多な音が俺に滝のように訪れた、どこかの部屋から聞こえてくる子供の声、ピアノの練習の音、道路の車、鳥のさえずり、様々な音が俺が今いる場所を認識させてくれた
俺と町村の対峙した場所はマンションのエントランスであって、エントランスではない違う場所、それは何かはわからない
ただ言えることは普通なら体験できない時間と場所だったこと
俺はある意味幽霊とかを超越した、何かに触れていたような気がする、俺のイメージしていた幽霊とは全く違うし、町村にしても自分を霊として認識されるのを拒むような気がした、異次元の存在、、、うまく言えない
車の中で1人タバコに火を付け、女房と長女を待っていた、2人は近隣に最後の挨拶周りをしている
車内でタバコは禁煙なんだが、今日は許してもらおう
チリチリと上がる煙を目で追いながら
【人間みんな死んだら、町村みたいになるのだろうか?】
なんてボンヤリ考えてみたが
【死後の心配よりこれからのローン生活か(笑)】
なんてニヤケていると
不意にドアが開き
『パパ~、タバコ(怒)』
車に飛び乗ってきた長女に毒づかれた
『ちゃんと戸締まりしたか?』
『うん』
長女は鍵を目の高さで振ると、助手席に乗り込む女房に手渡した
マンションの脇は銀杏並木だ、落葉間近に金色に色づいて夕日に照らされ何とも言えない哀愁がある、俺はそんか銀杏並木を眺めながら住み慣れたマンションを見上げ、車をスーっと走らし出した
女房も長女も銀杏に見とれていたが、俺は最後に見た、それはもと住んでいた部屋のバルコニーからこちらを見つめる1人の男の姿だった
公開日:2017.11.01
文章力高くて引き込まれました。