金玉が一つ無くなってしまった話。

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photo by ソザイング

去年に離婚が成立して、今年に会社を辞めた。
離婚したのは、自由な行動ができるようにするため。
会社を辞めたのは、脱サラして自営業をおこなえる目途がついたから。
自分にとってはおかしい話ではなく、予定通りなつもりだった。
しかし、やはりというか生活環境の激変で、精神に少なからずストレスになっていたのかもしれない。

少し時間がかかってしまったが、ようやく会社を円満退職することができた数日後のこと。

お風呂で湯船に浸かっているとき、
昔から、考え事をするときに玉袋を撫でてしまう癖があるのだが、
その時もこれからどうしようと考えていた。

いつものように撫でた瞬間、変な違和感を感じた。

あれ??と思い、目で確認してみても特に異常はなく、いつもの金玉だ。

もう一度触ってみると、やはりおかしい。変だ。
全体をこねくり回してみると、どうやら左睾丸の一部分にシコりができているのか、若干固く感じられる。
しかしその部分を触ってみても、まったく痛くも痒くもない。無痛。他の部分と同じ。ただ少し硬い気がする。

その日は、単純にバイキンが入ってしまったんだとか、体調によっても硬くなったりするんじゃないのかなと思って放置した。

次の日になるとすっかり忘れてしまっていたが、
風呂に入った時にまた昨日出来事をふと思い出したので、再び確認してみた。
なんと、硬い部分が昨日よりずいぶん大きくなっていた。

悪化?していることに少し不安を覚え始めた。
幸い会社を辞めてから数日のこと、時間にも余裕があり、とりあえず病院に行ってみることにした。

泌尿器科にいき、血液検査やCTをとってもらって、先生の診察を受けた。

先生「血液検査でも腫瘍マーカーの値が平常値よりも高いですね。またCTでも影がみられました。」
僕「え!?・・・っというと、もしかして、どういうことなんですか?」
先生「精巣腫瘍、つまり精巣の癌である可能性があります。」
僕「!!!!」
先生「しかし、悪性の腫瘍かどうかは、手術してみないとわかりません。」
僕「え!?・・・どういうことですか?悪性の癌じゃなかったとしても、結局手術してみないとダメってことですか?」
先生「そうです。精巣の癌は進行が恐ろしく速いので、手術して睾丸を一旦取り出し該当する部分の細胞を検査して、悪性ならそのまま摘出。良性ならまた玉袋に戻すという方法でいきます。」

時間的な制約がまったくない自由人だったので、最速の日にちで手術を受けた。

結果は、悪性腫瘍だった。
僕の左睾丸は手術中にそのまま摘出された。

現在は、片玉になったからといってバランス感覚が悪くなったとかもなく
手術跡もわかりにくいので、少し玉が小さい人なのかな?と思われるくらいな感じ。
温泉も問題なく入りに行ったりしている。
普段の生活に支障はない。
ただ、癌が転移している可能性もあるかもしれないので、定期的に健診に行く程度。

後日、落ち着いてからネットなどで、精巣腫瘍のことを調べたら
なんと10万人に一人がなる珍しい癌ということだった。
また、進行が早い癌なので正しい医療処置を受けずに放置していた場合は、
ほぼ100%の人が2年以内で死んでしまっているという事実があった。
そして、精巣腫瘍になる原因は、厳密によくわかっていないらしい。
僕の場合は、生活環境の変化など色々あったからストレスかもしれないが・・・。


あの時、風呂で玉袋を触らなかったら・・・。
考えるときに玉袋を撫でる癖がなかったら・・・。
無痛なので本当に気が付かなかっただろう。

また、自由人じゃなく会社勤めでなかなか休みが取れなかった状態のままだったら、
やっぱり病院いくまでもないかと思って放置していたかもしれない。

男の人は、たまには自分の玉を気にしたほうがいいと思う。

公開日:2014.10.03

コメント一覧

  • saga

    気付く事が出来たのは、不幸中の幸いでしたね。

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