私の(父方の)祖父は警察官だった。

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お堅い職業のせいか、祖父の元々の性格のせいなのか、すごく真面目で時間にもルールにも厳しい人だ。実際、孫である私が祖父と話していてもなぜか緊張する。そんな祖父の印象を変える出来事があった。
 去年だった。その日は祖父の家に泊まる予定だったが、次の日が部活のため、母と私は帰宅することに。私は、祖父母の家に行くと、手を洗った後、必ず仏壇の前に行き手を合わせる習慣があった。その日も、いつもの様に手を洗って仏壇の前に行った。
夏休み中だったため、いとこも集まった。いとこは全員で8人。私は、姉妹としてもいとことしても、一番上のため、みんなの面倒を見なければならない。面倒を見るのは大変だが、賑やかなので苦痛には感じない。
 私はそろそろ帰る頃だと思い、帰る前にもう一度仏壇の前で手を合わせた。
その時、祖父がやってきた。
祖父「もう帰るのかい?」
唐突に質問された。
私「そうなの。明日部活があるから泊まれないんだよね。」と。
そんな雑談からその日はお盆でもあったため、いつしかご先祖様の話になり、苗字について話していた。
祖父「もうこの苗字もなっちゃん(私)達で終わりか~。」
私「そういえば誰かがお婿さん貰わない限り私たちの代で終了だね、、、。」
先ほども言ったがいとこは8人。父は3人兄妹。父・弟・妹。みんな子供はいるが父と弟の子供はみんな女の子。そうすると、次の代に苗字が継げなくなってしまう。と、次の瞬間。
祖父『じいちゃんは苗字が途絶えてしまったら、それは仕方のないことだと思うよ。別になっちゃんが一番上だからって責任を感じる必要もないしね。ただ、なっちゃんの命がある限りはお墓参りにきてお線香をあげてって欲しいなってじいちゃんはそう思うんよ。』
私はびっくりしながら祖父の顔を見ると、お酒を飲んでなのか、感動してなのか、祖父の顔が赤かった気がする。そして、笑顔で。
私「分かった。」そう答えた。
祖父はお酒を飲むと酔ってたまに思いがけないことを言ってくる。その中でも一番驚いた。祖父の口からは聞いたことがない話だったからだ。家に帰った後も祖父の言葉で胸がいっぱいだった。
あれから一年経った。祖父はまだまだ元気に生きている。70代とは思えないくらいに。でも、一年前までとは、大きく変わったことがある。それは、祖父と話していても以前ほど緊張はしなくなった。小さい頃祖父は短気で無愛想なイメージだった。
でも今は違う。優しくて面白くてでもダメなことはしっかり教えてくれる祖父。私はこれからも憧れの人は祖父一択だ。
いつもありがとう。これからもよろしくね。

公開日:2022.09.19

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