photo by kagen33
8年前の話です。
次男が生まれるため長男(当時2歳)とホームセンターへ買い物に行った時の話です。
ホームセンターの子供用カートに長男を乗せ店内を回っているとズボンのポケットに財布が無いことに気付いた!
しゃがんでカートに子供を乗せた時に落としたと思いその場所へ行ってみたが見当たらず、かなり焦る気持ちで
これではお金も免許証もない家に帰れないと思った瞬間、そばにあるトイレから私の財布を持って、お年寄りが現れたのです!
お年寄りの方はかなりの高齢で喉の病気がありほとんどしゃべることができない方でした。
おそらく、私が財布を落とす瞬間をみて財布を拾い、トイレに行かれたのでしょう。
トイレ後にちょうど財布を探す私に出会えたのでしょう。
本当にうれしく、感謝の気持ちで一杯でした。会話が困難な方なのでしっかりと両手で手を握りお礼を言いました。
人生で本当に驚き、不思議な出来事なんです。
なぜかと言うと、私は介護福祉士で介護現場で11年(当時)勤務しており、さまざまな病気を持つお年寄りの方と接して介護をしていましたので財布を拾ってくださった方の病気も見てわかりました。介護現場で一生懸命働いていて、財布を拾ってくれた方がお年寄りで何かの巡り会わせを感じました。
もしほかの方が拾っていたらと考えると顔が青ざめる思いです。
この不思議な出来事以来、財布が落ちてもわかるように財布に小さな鈴を付けています。
子供も財布の鈴の音を聞くと「パパ帰ってきたよ、あそこらへんに居るね、その鈴はパパの居場所を教えてくれるね」と話してくれます。
財布の鈴の音がなるたびに当時とお年寄りの方はどうされているかな?と思い出されます。
公開日:2014.11.07
いい方に巡り会えてよかったですね、心が動いたのがすごく伝わってきました。