大学1年生の夏の思い出

10

2.5

view

6

comment

photo by photo AC

大学1年生の夏のことです。
私は家から少し離れた大学に、毎日電車で2時間かけて通っていました。
その日は珍しく授業が遅くまであり、最寄り駅まで帰ってきたときには22時を過ぎていました。

駅の階段をおりていると、前方に足を痛そうにし、かばいながら歩いている男性を見つけました。
靴擦れができているように見えたので、偶然持っていた絆創膏を渡そうかと思ったのですが、そこまで社交的ではない私は渡すことを諦めて、駐輪場に置いてある自転車を取りに行くことにしました。

しかし、どうしてもあの痛そうにしている男性のことが気になり、絆創膏を手に持って自転車を漕ぎだしました。
男性は歩いて行ってしまっていたのですが、すぐに追いつくことができました。

私「すみません、よかったらこれ使ってください」

男性「あっ、ありがとうございます」

私「あっ」

男性「あっ」

駅で見つけたときからその男性の後ろ姿しか見ていなかったので、顔を見てびっくり。
小・中学校と、一緒だった同級生だったのです。
しかも、その同級生はわたしと同じ誕生日で、小学校の時はいつも一緒にお祝いされていたぐらい近い存在の人でした。
高校・大学と、違う学校に進学していたので、お互いにどういう人になっているのかわからなかったのもありますが、勇気を出して声をかけた相手が同級生だと気がつかなかったことにも驚きです。

その後、「お互い成長したね」なんて話しながら久しぶりに一緒に帰りました。
夏のいい思い出です。

公開日:2014.11.23

コメント一覧

  • さき
    3 stars

    勇気を出して良かったですね!

  • ばちょん
    2 stars

    運命を感じますね^_^
    いい人!

  • みっちゃん
    2 stars

    誰でもなかなか一言の勇気がでません。このエピソードは、とても心が温まりました。

  • みっちゃん

    なかなか一言の勇気がでません。とても温かいお話でした。

  • 放たれる
    3 stars

    いいお話ですね!

  • ありがとうございます!

コメントする

123

※話がよいと思ったら1~3枚の座布団をあげてください。評価は一話につき一回限りです。
 返信などコメントだけしたい場合は座布団0枚で投稿してください。評価に反映されません。

「みんなの話」カテゴリ一覧

近いタグ付けの話