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白いタイツに肩パッドの入っているようなスーツ、ソバージュがとれかけ半分濡れているような女性が来店されました。
初め会ったときはその外見から、多少記憶には残るものの変わった方も多かったので気にしていませんでした。
ただ、代金を頂いたときに小銭がざらざらしていたこと、レジ前で何か悩んでいる様子だったこと、4、5点ほど購入されたのにすべて「シールのみで結構ですよ」と仰ってレシートももらわなかったことだけ、なんとなく違和感がありました。ただ、小銭などはお財布に砂か何かが少し入ったのかな?なんて考えただけで気にしていませんでした。
その方はそれからもお店にお越しになり、閉店ぎりぎりにお店に入られ、商品を戻したりしながらナイロン袋を片手に思案しているようで、閉店時間を過ぎてもレジを閉められないこともありました。
しかし、感じの良いお客様だったので、私はお時間のことだけ気にかけてもらえれば、ゆっくりお買いものしていただきたいと思っていました。
常連の方の仲間入りかな~と思っていたある日、また閉店時間ぎりぎりにお越しになり雑貨やナイロン袋を買って行かれました。
ほ。今日も終わったと思って、「あの方少し変わっていらっしゃいますよね」と、アルバイトの先輩に言ったところ「あの人、潔癖症なんだと思う。ナイロン袋にお金とお浄めの塩を入れてて、おつりをもらわないように手持ちの小銭に合わせて商品の数を選んでるんだよ」と言われ、びっくりしました。
なるほど、髪の毛が濡れていたときシャンプーの香りがしたし、小銭がざらついていたのは・・・。など、一気に謎が解け、一方でとても大変だなあと思いました。
それからもっとそのお客様のことを理解し親切に応対しようと思いつつ、その後アルバイトを辞めることになったのですが、今もお店に来られているかな~とたまに思い出します。
公開日:2014.11.27
実に怪しい人ですが、潔癖性だからだったんですね。鋭い観察力ですね。私なら気づかないかもしれません。深く観察してみると分かることがあるんですね。
感慨深いですね
なるほど。そーゆー人なのね。
先輩のアドバイスが熟練ですね。勉強になりました!