結婚式で知らない女からの電報があった

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photo by photo AC

私の結婚式は、主人も私も故郷が遠方ということもあり、家族だけで行いました。
小さなホテルのチャペルで式の後、そのまま両親と兄弟だけで食事会をしました。

小さいながらも、ホテルの方がしっかり進行役を務めてくださり、ウェディングケーキ入刀や両親のあいさつなど、和やかに進みました。

遠方から、わざわざ何人か電報を贈ってくれた方もいて、ホテルの方が厳かに読み上げてくれるのを、家族でききました。
学校の恩師や、親戚、友達。
しかし、そこに私の知らない女からの電報があったのです。

「先輩、ご結婚おめでとうございます!
大学の頃は大変お世話になりました。
いつも優しくしてくれた先輩との思い出は忘れられません。
先輩の運転する車で、星を見に、ドライブに行ったこともありましたね。
先輩、どうかお幸せに!でも、時々は飲みに行きましょうね!

アサノ ミホ」様。

わたしが絶句していると、主人のお父さんは目をそらし、読んでくれたホテルの方は気まずそうにしています。もうなんか、心臓がバクバクいっています。
主人とは大学に入ってすぐ付き合いはじめたのですが、全然モテないし、いままで他の女の影など感じたこともなく、何かの間違いかと思いました。しかし、宛名はしっかり主人の名前。
当の本人は、ぽかーんとしています。そして、

「誰だろ?」

の一言。私どころか、主人にも心当たりがないようで、なんだかモヤモヤ嫌な空気のまま食事会は進みました。
それからだいぶ時間が経って、食事もだいたい済んだ頃、主人が大声で叫びました。


「あ!! アサノとミホだ!」


「え?」

「浅野と三保!」


ようやく謎が解けてすっきりした~って顔の主人の横で、みんながポカンとしましたが、こういうことだったようです。

「アサノミホ」さんは女ではなく、浅野くんと三保くんという男の後輩2人だったのです。よく見るとカタカナで書かれた名前の間にスペースがあり、2人が驚かそうとしてわざと仕組んでやったのが見てとれました。

家族はみんなほっとして、笑いがこぼれたのですが、一番ほっとしたのは、電報を読んでくれたホテルの方だったようで、

「良かったです。読んではいけないものを読んでしまったのかと、本当にどうしようかと思いました。」と胸を撫で下ろしていました。


今となっては良い思い出だけど、サプライズ過ぎでしょ!

公開日:2014.12.09

コメント一覧

  • あゆみん
    2 stars

    笑い話ですんでよかったです!

  • 3 stars

    若気のいたりってやつですか。ウケると思ったんでしょーね

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