何かが自分を救ってくれた

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photo by (c)Tomo.Yun

ある夏、大学生の僕は軽装で出かけようとしていた。
暑い午後だった。ところが、外に出た瞬間からくしゃみが止まらなくなった。何度も続けてくしゃみが出る。真夏の日差しの下で寒気までしてきた。このままではまずい。せめて上着を着ようと、部屋に戻った。

すると、カーペットからかすかに煙が上がっていた。
たばこがカーペットに落ちてまさに燃え上がろうとしていたのだ。
確かに出かけようとする前、たばこを吸っていた。それを灰皿に乗せたまま部屋を出てしまったようだ。灰皿から転げ落ちたたばこがカーペットを焦がしていたのだ。
あのまま出かけていたら部屋は火事になっていただろう。あのくしゃみと寒気がなかったら大変なことになるところだった。

何かが引き留めてくれたのだ。助けてくれたのだ。

公開日:2014.12.19

コメント一覧

  • あゆみん

    本当によかったですね!
    私も気を付けないと

  • sasasusu33

    コメントありがとうございました。
    煙草の始末は自分で気をつけろ、が第一ですよね。

  • 放たれる
    3 stars

    見えない何かが働いたんでしょうな。

  • sasasusu33

    急にくしゃみが何度も出たときは何かあるのでは……と気を付けていますが、あの時の一度だけしか不思議な経験はしていません。ここぞという時には何かが助けに来てくれると安心してはいます。

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